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ひとつまた 消えて.

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さて スロベニアの後日談...はおいといて.

タイミング遅れたけれど
休刊に惜別の涙

僕らがまだまだインディペンデントで
アーティストだと思いこみたかった頃

写真とは?アートってなんだ?と
飲み明かしていた90年代

常にではなかったけれど
そのツボを突くタイミングな特集で
いつも傍らにあったSTUDIO VOICE.

その特集に心引き寄せられることこそが
最前線... フロントラインにいるのだと思えて

とても頼もしくて羨ましかった

今巷間でいわれる「サブカル系」とは 
また違った切り口の雑誌だったと思う.

けれどもその休刊という事実は
日本人の文化的な意識とか創造とかいうものが
いまや「サブカルチャー」という括りでは
その範疇に収まりきれないものになっているのかもしれないと.


肥大していくものばかりが
必ずしも文化を産むこと
ではないと思うのだけれど

ただもう遙か遠くに来て考えることは

僕らが90年代に眼を輝かせながら
ページをめくっていたようなものを
僕らは遺せるのだろうか


どんな情報も意欲も
与えられるものの方が多いこの頃で

与えられるものにただ満足していては
見えないもの感じられないもの
知ることができないものが
きっとあって

肥大して多様化過多な世相の中でこそ
鋭敏で耳を澄ましていることが大切だと

STUDIO VOICEの休刊は教えてくれる.

後に平成という時代がどう語られるのか
今 その場所が最前線なのか
それはずっと後になって判ることなのだろう.

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