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「知らないところへ、来た」Re-editorial Ver.

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「序」  闇の歪路に咲く花.

流散する百合花、その名前を忘れることはない
彼岸の岸に咲く花は、やがて何かを購うかのように
花はいつしか、羊膜腔を満たす液体で埋まる.

認めることでしか逃れられないことを
認めたくないと嗚咽だけが響いている.

あの夜、きみが産んだ、産み堕としたものが
何であったか、それを知ることを未だ望むだろうか.

堕胎するように流れ、果てて崩れていくカタチを
地べたに這いずりながらきみは探し続けていた.

異郷でのあの夜、もう一度呟く

「知らないところへ、来た」
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