自答するためのいくつかの旅路で.
10月も半ば..
最近はちょっと次の何か、何処かへと
向かう前に、少し自身の行動半径を
確認するかのように旅をしながら写真を撮っています.
別府のアートフェスは出逢うものそれ自体が
惹き寄せられることそのものだったけれど
今回の山陽、尾道/岡山〜山陰、島根/鳥取の旅は
どこかこう...再確認みたいな..そんな旅でした.
れんが坂からタイルの小径へ向かいながら
誘うように漂う金木犀の香りと
眩暈のするような迷子感覚といつかの記憶.
変わったもの、変わらないものが
アタマの中で溶けて合わさっていく感覚と...
そのまま針路は岡山、倉敷へ.
ここは抑えとかないと...
という感じで鷲羽山スカイラインを登ったところにある
展望台から水島コンビナートの工場地帯夜景を...
さすがは全国有数の規模を誇る巨大コンビナート..
福岡人にとっては北九州とはまた違ったスケールの
「異質さ」さえ感じた風景でした.
とりあえず最後のカットがお気に入りで、
最近のこの手の撮影は長秒露出と
比較明合成の両方で撮るようにしていて、
データとしては
OM-D E-M1/12-40mm f2.8
ISO400 f5.0/WB2850K/比較明合成5秒-8コマ
という感じです.
シルキーピクスでちょっとレタッチ入れてますが何より
ここまで来れて、この風景を見せてもらえて、
気持ち良く撮れたのが何より嬉しかったことかな.
次の日倉敷を発して岡山自動車道を縦走して
山陰、鳥取方面へ.平日だったので空いてたのだけど
それでも鳥取砂丘到着は14時.
馬の背まで登るともう日本海からの強風で
砂塵が舞い、微粒な砂が身体中に叩き付けて来る感じ.
この日は欲張らずに砂丘にたっぷり時間を使うつもりだったので
たっぷり砂漠の真ん中でずっと撮影とか.
夕景から星空まで撮ることが出来ました.
ただ寒くて星空の下での砂丘中央部へは
行くことが出来ず...
ここで少し、、過去がフラッシュバック...
この辺りはコラムに書いてるのでよかったら読んでください.
ちょっと前ならカメラバッグと三脚担いで行ってたかも...
この日は松江の宍道湖湖畔まで到達して一区切り.
最終日程は山陰美術館巡り.
宍道湖に面した島根県立美術館は
夕焼けが美しい美術館とのこと.
庭にある12匹の白兎の前から2番目の兎を
西に向いて触れると幸せになれるらしいです.
その後足立美術館へ.
ここは12年連続庭園日本一の日本庭園があります.
ここはすごく来館者も多くて...ちょっと年齢層はお高め...
静かな時に来れたらゆっくり時間が流れるのだろうなーと思いました.
最終目的地は植田正治写真美術館.
いつ以来の再訪になるのだろうと思いながら...
自分にとってのすごく大切な場所で...
一昨年、昨年、今年とどうにか作品創りをして
個展というカタチまで持っていけて..
その上でこの美術館を再訪出来ることの幸せって
凄いことなのかもしれない..とあらためて思ったりもして.
そうしてこの場所に立っていられる自分が
たくさんの人たちの想いのおかげだということを
もう一度、しっかりと見つめ直すこと...
そこから「次へ...」向けてが
始まるのだと感じていました.
さて...来年も始まりは「モノクロームショウ」から.
二度目の来年は展示フォーマットもちょっと変わり
今からどうしてみようかなと思案しています...
よかったら被写体として作品創りに
参画してもらえる方も募集していますので
どうぞよろしくお願いします...
一つの旅路の終わりと、それを結実させて、
次へと向かうチカラとしてくこと
そこにきっと見たいものがあるのだと思っています.
久しぶりの長いブログ
読んでもらえてありがとうございました.
2015.10.21.古賀英樹.
2015-10-21 22:08
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