臼杵竹宵2015./雨粒と宵火.
昨年に続いての臼杵竹宵2015年は雨.
降ったり止んだりの中、再び雨に濡れて幻想的な
石畳と路地と坂道、古寺のある街を彷徨い歩いてく…
竹宵は特別な夜.雨もまた、特別なのかも.
臼杵もまた尾道と同じ、旧い街並みと
路地と坂道の街だけど、尾道と違うところは
やっぱりそこに九州の人、.食...匂いがするところかもしれない..
だからふっと安らぎも感じたりするのかな.
幻想的な灯火に見え隠れする
そこに息づく人の想いや情...
それもまたこの街の魅力だと思うから
また来年、ここで...と思うのだ.
2015-11-10 20:55
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The ward of wall./In the park.
The wall.
「区域」「隔てるもの」
In the park.
「安穏」「不躾」
Model/KIKO.
2015-10-31 21:04
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岐路(仮題)/Enfants Terribles?
ここから先に何があって
どうなるかを知りたいのなら.
それでもなお、そこで見て
感じるであろうものに
意味とか価値と呼べるものが
それだけのものがあると言うのなら.
その希求と覚悟が、あるのなら.
Model KIKO.
新しい物語...になるのかは未だ不明だけど、
ようやく動き出すことが出来た新作へ向けての展開...
一つ「モノクローム」というオーダーと
逆に僕がパニクる展開の現場と対峙して
懸命に応えようしてくれてたモデルさんに感謝を.
けどなかなか自分自身が「色」をまだ捨てきれずにいます.
捨てきれないままでの一つの結実が写真展「化身」でした.
フィルムで撮っていた頃は「色を捨てる」という
選択肢はなかったのだけれど...さて何処まで追い込めるのか..
言葉とかも含めてまだまだ余地はありそうです.
今回の撮影ではあらためて「距離感」とか「遠近」というのを
いつになく意識して撮ろうとしていて。
寄れるのに寄らない、、汲むのではなくて突き放したりもする。。。
というのはもったいと思うけれど、
ここはひとつそういうのに偏ってみようと思ってます。
その辺りことはコラムの方に書こうと思っています。
2015-10-28 20:32
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自答するためのいくつかの旅路で.
10月も半ば..
最近はちょっと次の何か、何処かへと
向かう前に、少し自身の行動半径を
確認するかのように旅をしながら写真を撮っています.
別府のアートフェスは出逢うものそれ自体が
惹き寄せられることそのものだったけれど
今回の山陽、尾道/岡山〜山陰、島根/鳥取の旅は
どこかこう...再確認みたいな..そんな旅でした.
れんが坂からタイルの小径へ向かいながら
誘うように漂う金木犀の香りと
眩暈のするような迷子感覚といつかの記憶.
変わったもの、変わらないものが
アタマの中で溶けて合わさっていく感覚と...
そのまま針路は岡山、倉敷へ.
ここは抑えとかないと...
という感じで鷲羽山スカイラインを登ったところにある
展望台から水島コンビナートの工場地帯夜景を...
さすがは全国有数の規模を誇る巨大コンビナート..
福岡人にとっては北九州とはまた違ったスケールの
「異質さ」さえ感じた風景でした.
とりあえず最後のカットがお気に入りで、
最近のこの手の撮影は長秒露出と
比較明合成の両方で撮るようにしていて、
データとしては
OM-D E-M1/12-40mm f2.8
ISO400 f5.0/WB2850K/比較明合成5秒-8コマ
という感じです.
シルキーピクスでちょっとレタッチ入れてますが何より
ここまで来れて、この風景を見せてもらえて、
気持ち良く撮れたのが何より嬉しかったことかな.
次の日倉敷を発して岡山自動車道を縦走して
山陰、鳥取方面へ.平日だったので空いてたのだけど
それでも鳥取砂丘到着は14時.
馬の背まで登るともう日本海からの強風で
砂塵が舞い、微粒な砂が身体中に叩き付けて来る感じ.
この日は欲張らずに砂丘にたっぷり時間を使うつもりだったので
たっぷり砂漠の真ん中でずっと撮影とか.
夕景から星空まで撮ることが出来ました.
ただ寒くて星空の下での砂丘中央部へは
行くことが出来ず...
ここで少し、、過去がフラッシュバック...
この辺りはコラムに書いてるのでよかったら読んでください.
ちょっと前ならカメラバッグと三脚担いで行ってたかも...
この日は松江の宍道湖湖畔まで到達して一区切り.
最終日程は山陰美術館巡り.
宍道湖に面した島根県立美術館は
夕焼けが美しい美術館とのこと.
庭にある12匹の白兎の前から2番目の兎を
西に向いて触れると幸せになれるらしいです.
その後足立美術館へ.
ここは12年連続庭園日本一の日本庭園があります.
ここはすごく来館者も多くて...ちょっと年齢層はお高め...
静かな時に来れたらゆっくり時間が流れるのだろうなーと思いました.
最終目的地は植田正治写真美術館.
いつ以来の再訪になるのだろうと思いながら...
自分にとってのすごく大切な場所で...
一昨年、昨年、今年とどうにか作品創りをして
個展というカタチまで持っていけて..
その上でこの美術館を再訪出来ることの幸せって
凄いことなのかもしれない..とあらためて思ったりもして.
そうしてこの場所に立っていられる自分が
たくさんの人たちの想いのおかげだということを
もう一度、しっかりと見つめ直すこと...
そこから「次へ...」向けてが
始まるのだと感じていました.
さて...来年も始まりは「モノクロームショウ」から.
二度目の来年は展示フォーマットもちょっと変わり
今からどうしてみようかなと思案しています...
よかったら被写体として作品創りに
参画してもらえる方も募集していますので
どうぞよろしくお願いします...
一つの旅路の終わりと、それを結実させて、
次へと向かうチカラとしてくこと
そこにきっと見たいものがあるのだと思っています.
久しぶりの長いブログ
読んでもらえてありがとうございました.
2015.10.21.古賀英樹.
2015-10-21 22:08
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アートフェスという異空間at別府混浴温泉世界
別府現代芸術フェスティバル2015-混浴温泉世界-
その存在は知っていたのだけれど
なかなか機会に恵まれずのままだったので
3回目の今年が最終回を迎えるということで、
ようやく行けて良かった...
季節もだいぶ秋めいて歩きやすくなって、
アートマップ片手に別府界隈を彷徨い歩き...
湯が出なくなって放棄された浴場での写真展
デパートの上階で開催の「わくわく混浴デパートメント」
元ストリップ劇場での「永久別府劇場・恐怖の館」第3期..
すごく怖い想いをして、初日メインの「アートゲートクルーズ」へ.
宵闇と湯煙とネオンに煙る別府歓楽街を
案内人さんに導かれながら
50年以上前に封鎖された地下街とかを探索しつつ
展示されている作品やインスタレーション鑑賞.
約2時間のツアーは別府が持つ独特の
折り重なった人の情念の堆積と澱みを
肌で感じながらの時間...
思ってたよりずっとハードコアでした.
〆は近代化産業遺産でもある竹瓦温泉で..
ソープ街のど真ん中に聳える夜の威容に圧倒されながら
温泉で汗を流して帰路へついたのでした.
別府で出逢った不可思議で不条理だけど心に残るものたち.
廃棄された公衆浴場、アーティストが棲むアパート、
砂糖卸屋から階段で結ばれた商店街の屋上、
ポルノ劇場の饐えているのに生臭い匂いのポルノ館、
日本で一番古いアーケード通り.
アートゲートクルーズでいただいた資料には
爆撃を受けていない街/点在する温泉銭湯/外湯/
最初の地下街/銭湯二階の公民館/大陸からの引揚者/
...とキーワードが記されていました.
謎、不可解、不条理の連続する目眩くような
ちょっと普通の街のアートフェスでは感じられない
「湯の上に浮かぶ街」
別府が放つ魔窟感と異質のアート巡り...
またいつかこの世界への扉を開いて欲しいものです.
2015-09-24 17:44
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アーカイブ・プリント.
■Kei/WALD Archive test ver.
■Erika/WALD Archive test ver.
9月.
コラムにも書いたけれど
収蔵作品としてWALDへ納めてもらう作品が完成しました.
こちらは、その試作の作品.
スイッチの切り替えとか手間取ってしまって
だいぶかかってしまったけれど
展示からは外れたカットの中から
それでもなお惹き付けられるものを持ったものを
1コマずつセレクトしました.
どんなものが、どんなカタチで
展示されるかはWALDアーカイブでの
お楽しみ..
そろそろ「化身」の作品とも落ち着き処を
見つける時が来ました.僕自身もまた
先に進まなくてはならないときかもしれません.
この一年で駆け足で撮ったつもりだけど
なんだか妙に、離れ難い作品になりました.
2015-09-08 20:10
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2015.夏の終わりと見果てぬものに.
OLYMPUS OM-D E-M5 Mk2 M.zuiko7-14mm f2.8pro
45sec f3.2 ISO1600 WB5300K
OLYMPUS OM-D E-M1 M.zuiko12-40mm f2.8pro
比較明合成30秒/67コマ f3.2 ISO1250 WBオート
昨年の新宿から引き続いての夏は
今年も写真展から始まって
そんな夏の締めくくりは宮崎、
霧島えびの高原での星を追いかけながらの撮影と
霧島アートの森の作品たちとの邂逅へと続いていました.
宮崎、鹿児島の空と風と太陽と、
そこで触れる作品たちに胸は高鳴って.
何かとバタバタとしていて、
相変わらずな夏で...でもそれはきっと
今自分が充足の中にいられるってことでもあって.
高原の向こうに見えた、手の届きそうな星を
もう一度観たいと思えるような、そんな夏にしたくて、
きっとこれからも胸の高鳴りに身を任せていくのかもしれない.
2015年の夏に出逢えて、再会出来た方々に
たくさんの感謝を.そして秋がすぐそこまで.
2015-08-31 22:21
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広角レンズの感覚を.
OLYMPUS E-M5Mk2 M.zuiko7-14mm f2.8pro
ISO400 f11/比較明合成30分×52カット/WB2850K
OLYMPUS E-M1 M.zuiko12-40mm f2.8pro
ISO200 f5.0/8sec/WB3000K
迷いながら辿り着いた小倉北区の新日鉄住金化学
(株)九州製造所の工場夜景.
広角レンズを手に入れてから
試写がてら星を入れての工場夜景とかも
撮ったりしています.
OLYMPUS E-M5Mk2に
M.Zuiko7-14mm/f2.8を付けて撮ってますが
高感度耐性はM1よりも良いように感じます.
2枚目アップめの工場のカットのみ
E-M1にレンズは12-40mmです.
こちらはこちらで好きな感じ.
こうやって少しずつ視野角の広さを
把握していくのは楽しいことですね.
2015-08-12 21:21
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日々点描(63)/星をおいかけて.
OLYMPUS E-M5Mk2 M.zuiko7-14mm f2.8pro ISO800 f5.0/30sec.
OLYMPUS E-M1 M.zuiko12-40mm f2.8pro ISO1600 f3.5 比較明合成4秒×593コマ
気が付けば、個展を終えて約1ヶ月が過ぎていて
放心状態だったというわけではないけれど
こんなにスイッチの切り替えがへたくそだったのかと
あらためて感じたりもして..そんなこんなでもう8月.
新しいレンズ、作品用にM.zuiko7-14mm f2.8proを
購入して最近は星ばかりを撮っています.
実は自分の作品て今までほとんどが
17-35mmとかの広角でのものが多くて
「化身」で観られたような、標準〜中望遠で
撮るスタイルの方が実は珍しかったりします.
ある風景..シチュエーションの中に被写体を絡めて
写し出し、描き出していく感覚..
これは広角レンズなくしては撮れなかったりします.
なので、今回の写真展でOLYMPUSとそのm4/3の
画質、描写に手応えと可能性を感じたこともあり
このレンズを購入した次第です.
光学的にも優れるこのレンズ..先ずは
これで星を撮りたい..そんな欲求に駆られています.
夏の終わりに宮崎方面まで
ちょっと星を追いかけてみようと考えています.
次のこと...いろいろありますが
今はそれで良いかなと、思っています.
長いこと更新してないのに観てくれている
皆様、ほんとにありがとうございます.
もう少しだけ..写真というものの、その先へ
向かってみようと思っています.
「星を追いかけながら」
2015-08-11 14:14
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想いありき/写真展「化身」閉幕.
2015年の写真展「化身」は7/18で閉幕しました.
期間中は自分が思っていたより
ずっとたくさんの方にご来場いただいて、
そこでたくさんの気持ちに
触れさせていただきました.
僕の作品はわりとはっきり
好き嫌いが分かれるものだけど
今回は「良い展示だね」って
言ってもらえることが
ほんとに多くて.
展示初日よりも最後の日になって
この展示がやれて良かったと思えるのは
初めてかもしれません.
それもまた、被写体さんお二人に
教えてもらったことと
ここで見つけた大切なものの
一つだと思っています.
3年連続で、そして去年より、一昨年より
たくさんの感謝を伝えられる今年の夏を
すごく幸せに感じています.
「想いありき」
紡がれ、繋がれて行くもの..
それは写真作家としての自分自身の生き様だと思うし
たぶんかけがえのない財産と呼べるものだと思うから..
そして何より、それに応えられる作家であるために.
2015.7.18. 古賀英樹
2015-07-22 19:49
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